注文住宅の始め方が分からない。そんな不安を抱える方はとても多いです。
住宅ローン、土地探し、住宅会社選び、間取りの打ち合わせ……注文住宅は決めることが多いため、最初の一歩でつまずいてしまうケースも少なくありません。
しかし、家づくりは “正しい順序で進めること” と “最低限の基礎知識を持つこと” ができれば、初めての方でもスムーズに安心して進めることができます。
本記事では、
- 注文住宅の全体の流れ
- 最初にやるべき準備
- 土地探しや会社選びのポイント
- よくある失敗と対策
これらの内容を初心者でも分かりやすく体系的にまとめています。
この記事を読むことで、
- 「自分たちはまず何をすべきなのか?」
- 「どんな流れで家づくりが進むのか?」
- 「失敗しないためには何に気をつけるべきか?」
が明確になります。初めての家づくりでも、正しい知識があれば決して難しくありません。
あなたの理想のマイホームづくりが一歩前へ進むよう、ぜひこの記事をガイドとして活用してください。
まず知っておきたい!注文住宅の基本と失敗しないためのポイント
注文住宅は「自由に家をつくれる」魅力がある一方、建売住宅よりも決めることが多く、正しい知識がないと後悔しやすい側面もあります。
まずは、注文住宅の基本と、初心者が特に押さえておくべきポイントを整理しておきましょう。
関連記事:失敗しない家づくり|初めての人が最初にやるべき5つの準備を徹底解説
注文住宅とは?建売住宅との違いについて
注文住宅とは、間取り・外観・設備などを自由に設計できる“完全オーダー型”の住まいづくりです。建売住宅(分譲住宅)は、すでに完成した家を購入するため、即入居できる反面、自由度は低めです。
| 項目 | 注文住宅 | 建売住宅 |
|---|---|---|
| 自由度 | 間取り・仕様を自由設計 | ほぼ変更不可 |
| コスト | 要望次第で上下 | 比較的おさえやすい |
| 入居時期 | 工事期間が必要 | すぐ入居できる |
| 打ち合わせ | 多い(数ヶ月) | ほぼ必要なし |
「理想の暮らしを形にできる」大きなメリットがある反面、情報不足のまま進めるとコストやスケジュールで失敗しやすい点が注文住宅の特徴です。
関連記事:家づくりのスケジュール|平均期間と失敗しない進め方を徹底解説
注文住宅が向いている人・向いていない人
注文住宅は「自由度の高さ」が魅力ですが、向いている人と向いていない人がはっきり分かれます。
向いている人
- 理想の間取りや家のこだわりが明確にある
- 打ち合わせを楽しめる、時間を取りやすい
- 将来の暮らし方をイメージして家をつくりたい
- 家族構成やライフスタイルに合わせたい
向いていない人
- できるだけ早く入居したい
- 打ち合わせの時間が取れない
- コストをできるだけ抑えたい
- 「こだわりよりスピード」重視
注文住宅は“手間を楽しめる人”ほど成功しやすい住まいづくりです。逆に、スピードやコストの明確な優先順位がある場合は建売のほうがマッチする場合もあります。
家づくりでよくある失敗と共通点
注文住宅の失敗の多くは、実は「家自体」ではなく、進め方や準備不足が原因です。
特に多いのは次の3つではないでしょうか。
① 資金計画が曖昧で予算オーバー
「なんとなくこれくらい」と進めてしまい、追加費用、外構、地盤改良などで大幅に予算オーバーになるケースは非常に多いです。
② 土地探しが遅く情報が後手になる
家づくりは「土地 × 建物」で進むため、土地探しが遅いと、希望の土地が買えない、建物計画とズレ、スケジュール遅延などの影響が出てしまいます。
③ 住宅会社を“雰囲気だけ”で選んでしまう
担当者との相性・会社の施工品質・見積りの透明性などを比較せず、「なんとなく良さそう」で契約して後悔するパターンが代表例です。
これらの失敗は正しい知識と準備があればほぼ防げるものばかりです。
関連記事:注文住宅でよくある失敗とその回避方法
注文住宅は何から始める?最初にやるべき3つの準備
注文住宅の成功は「最初の準備」でほぼ決まります。
逆に言えば、この3つの準備ができていないと、途中で迷ったり、予算が膨らんだり、後戻りが発生しやすくなります。
家づくりを始める前に、まずは次の3ステップをしっかり押さえておきましょう。
家族の希望・優先順位を整理する(要望整理)
注文住宅で最初に行うべきことは、家族の希望条件をまとめることです。
ここを曖昧にしたまま進めると、住宅会社との打ち合わせが混乱したり、間取り決定が進まなくなる原因になります。
希望条件リストの作り方
以下の項目を家族で共有しながら書き出します。
- 必要な部屋数(4LDK、ワークスペースなど)
- 欲しい設備(食洗機、パントリー、乾太くん)
- リビングの広さ
- 駐車場の台数
- 収納の量
- 将来の暮らし(子ども部屋、二世帯、老後)
- 趣味スペース(ガレージ、書斎など)
優先順位の付け方
要望は多くなりがちですが、全てを叶えることは現実的ではありません。
そのため「優先順位」をつけることが重要です。
おすすめは以下の3つに分類することです。
- 絶対に必要
- できれば欲しい
- 予算に余裕があれば
この分類ができている家族は、打ち合わせがスムーズで予算オーバーもしにくいです。
関連記事:千葉市でのびのび子育て!注文住宅だから叶う「理想の暮らし」とは?
② 予算の目安を決める(資金計画のスタート)
家づくりはワクワクする反面、費用が大きくなるため、最初に予算の枠を決めることが重要です。無計画に進めると、後半で予算オーバーが発覚することも珍しくありません。
年収別の予算目安
一般的には、次の式で安全な借入額の目安がわかります。
年収 × 5〜7倍 = 無理のない借入額
例:年収600万円 → 3,000〜4,200万円ほど
これは、土地代と建築費を合わせた総予算の目安になります。
自己資金・頭金・ローンの基本
- 自己資金:手持ちの貯金
- 頭金:購入時に入れる現金(ゼロでも可)
- ローン:銀行からの借入(35年が最も一般的)
さらに以下の費用も必要です。
- 諸費用(登記、ローン手数料など):約80〜150万円
- 外構費:100〜300万円
- 地盤改良:0〜150万円
「建物の見積りだけで予算ギリギリ」は危険です。良い住宅会社はここまで含めて資金計画を提案してくれます。
理想の暮らし・間取りイメージを描く
“どんな暮らしをしたいか” を明確にすると、間取りの方向性が自然に定まります。これは後の打ち合わせをスムーズにするための大切なステップです。
SNS・展示場・実例見学の活用
以下の情報源は間取りのアイデアが豊富です。
- Instagram: 実際の生活風景がリアル
- Pinterest: デザイン・収納アイデアが豊富
- 住宅展示場: 動線・収納量が体感できる
- 完成見学会(オープンハウス): サイズ感が分かる
スマホで気に入った写真があれば、住宅会社に見せればイメージを伝えやすくなります。
必要な部屋数・収納・動線を考える
家づくりで後悔が多いのが収納と動線設計 です。
例えば、
- 回遊動線で家事をラクに
- ファミクロで脱衣→収納→出かけるがスムーズ
- 土間収納でアウトドア用品を収納
- 2階にランドリールームで家事軽減
「生活がラクになる動線」を意識すると、5年後・10年後の満足度が大きく変わります。
注文住宅の全体の流れ|相談開始〜引き渡しまで徹底解説
注文住宅は “自由度が高い” からこそ、完成までにいくつものステップを踏む必要があります。
ただし、流れを理解しておけば決して難しくありません。ここでは、最初の情報収集から引き渡しまでの全ステップをわかりやすく解説します。
STEP1|情報収集(1〜2ヶ月)
注文住宅の第一歩は「情報集め」です。家づくりの基礎知識を広く集め、どんな家にしたいのかイメージを固めていきます。
● 情報収集の方法
- ネット検索(ブログ、比較サイト)
- SNS(Instagram・Pinterest)
- 住宅展示場・見学会
- 口コミ・レビュー
● この段階でやっておくと良いこと
- 気に入った間取り・デザインを保存
- 好きな住宅テイスト(北欧、ナチュラル、モダン)を整理
- 家族の要望を共有
- 予算のざっくりしたイメージを持つ
ここでの情報整理が、後の間取り作成・会社選びの精度を大きく上げます。
STEP2|資金計画・住宅ローン相談(1ヶ月)
土地と建物を合わせると数千万円規模になるため、最初に予算の軸(上限)を決めることが重要です。
● 資金シミュレーション
- 年収からの借入目安
- 頭金の有無
- 月々返済額の許容範囲
- 諸費用・外構費を含めた総額を把握
● 住宅ローン相談の主な窓口
- 銀行(千葉銀行、京葉銀行など)
- 住宅会社(提携ローンを案内してくれる)
- ファイナンシャルプランナー(中立的立場で比較)
この段階で「建物にいくら使えるか」が明確になり、後の土地探しがスムーズになります。
STEP3|土地探し(2〜6ヶ月)
建物だけでは家づくりはできません。「土地 × 建物」をセットで考える必要があります。
土地のチェックポイント
- 面積・形状
- 道路付け(接道幅)
- 日当たり
- 周辺環境(学校・買い物・交通)
- 上下水・ライフラインの状態
千葉市で人気のエリア例
- 千葉市中央区(利便性重視)
- 千葉市美浜区(子育て人気、海の近く)
- 稲毛区(文教エリア)
- 若葉区・緑区(広い土地を確保したい方向け)
ハザード・地盤調査の重要性
- 洪水・液状化エリアの確認
- 地盤調査費用は5〜7万円ほど
- 地盤改良が必要な場合、追加で数十〜百万円規模
土地は早い者勝ちなので、「良い物件が出たらすぐ動ける準備」が大切です。
STEP4|住宅会社選び(1〜3ヶ月)
土地と資金の方向性が定まったら、住宅会社を絞り込みます。
工務店 vs ハウスメーカーの違い
- ハウスメーカー:ブランド力・品質安定・価格は高め
- 工務店:自由度高い・地元密着・コスパ良い
見積り比較のポイント
- 坪単価の根拠(何が含まれる?)
- 標準仕様とオプション
- 付帯工事(地盤・外構)の有無
- 保証・アフターサービス
相性の良い担当者を見極める方法
- 質問への回答が明確か
- デメリットも話してくれるか
- 金額よりも“生活の提案”をしてくれるか
最終的に「この人に任せたい」と思える担当者と出会うことが、満足度の高い家づくりにつながります。
STEP5|間取り・プラン決定(1〜3ヶ月)
いよいよ“あなたの家”を形にするフェーズです。
● ヒアリング内容
- 家族構成
- 将来の暮らし方
- 趣味・毎日の生活動線
- 必要な部屋・収納の量
● パース・図面のチェックポイント
- 回遊動線で家事がしやすいか
- 収納量は足りるか(1人1.5〜2㎡が目安)
- 窓の位置・大きさが適切か
- 隣家との視線は問題ないか
間取りは後悔が最も多いポイントなので、納得いくまで打ち合わせするのが重要です。
STEP6|契約(請負契約)
プランと見積りが確定したら契約に進みます。
● 契約書の見るべきポイント
- 請負金額
- 支払い時期
- 工期
- 仕様書・図面の整合性
- 解約条項
● 追加費用が発生しやすい項目
- 外構
- 照明・カーテン
- 契約後の仕様変更
- 地盤改良
契約後の変更は追加費用になりやすいので、できるだけ事前に決めておくと安心です。
STEP7|着工・工事(4〜6ヶ月)
建築確認申請が通ったら工事スタートです。
● 現場チェック
- 基礎配筋
- 上棟時の構造
- 配管・配線
- 外壁・内装の仕上げ
現場は担当者が管理してくれますが、施主も月1〜2回は見に行くと安心です。
● 工期の流れ
- 基礎工事
- 上棟
- 外装工事
- 内装工事
- 設備取り付け
- 完了検査
STEP8|完成・引き渡し
工事が終わると、いよいよ新居の引き渡しです。
● 完了検査
- 施工ミス
- 汚れ・傷
- 設備の動作確認
● 設備保証・アフターサービスの確認
- メーカー保証書
- 住宅会社のアフター
- 点検スケジュール(半年・1年・2年 など)
引渡し後は、最初の1年間に不具合が出やすいので、保証内容をしっかり把握しておくと安心です。
関連記事:注文住宅が完成するまでの流れ|相談から引き渡しまでの全ステップ でさらに詳しく解説しています。
注文住宅の費用を理解しよう|総額はいくらか?
注文住宅の費用は「建物代だけ」ではありません。実際には建築費 + 土地代 + 付帯工事 + 諸費用の4つが合わさったものが“総費用”になります。
さらに、地域やメーカー、土地条件によって大きく変動するため、最初に全体像を知っておくことが非常に重要です。
ここでは、注文住宅にかかる主な費用を項目別に分かりやすく解説します。
建築費(坪単価)
注文住宅の建築費は、一般的に「坪単価 × 延べ床面積」で計算されます。
但し、この「坪単価」には注意点があります。
- 何が含まれているか(本体工事のみ?付帯工事は?)
- 仕様グレード(標準仕様 or 高級仕様)
- 工務店とハウスメーカーで単価差が大きい
坪単価の相場(2025年時点の目安)
| 会社タイプ | 坪単価の目安 |
|---|---|
| ローコスト住宅 | 50〜70万円 |
| 地元工務店 | 70〜85万円 |
| 中堅ハウスメーカー | 80〜100万円 |
| 大手ハウスメーカー | 100〜130万円以上 |
例)30坪の家 × 坪80万円 → 建築費は約2,400万円になります。
間取りの複雑さや設備グレードで価格は上下するため、坪単価はあくまで“目安”として捉えるのが重要です。
土地代
注文住宅では土地が必要になります。そのため、建築費と同じくらい土地代が予算に大きく影響します。
土地価格の決まり方
- エリア(都市部ほど高い)
- 駅距離(徒歩圏は高い)
- 面積・形状
- 地盤の強さ
- 周辺環境(学校区・治安など)
千葉市の土地価格相場(2025年時点)
| エリア | 坪単価の目安 |
|---|---|
| 中央区 | 70〜120万円 |
| 稲毛区 | 60〜90万円 |
| 美浜区 | 60〜100万円 |
| 若葉区 | 40〜70万円 |
| 緑区 | 35〜60万円 |
例)40坪 × 坪70万円 → 土地代は2,800万円になります。
「建物より土地のほうが高い」というケースも珍しくありません。
付帯工事・諸費用
注文住宅では、建物と土地以外にも多くの費用がかかります。特に見落とされがちなのが、以下の“付帯工事と諸費用”です。
水道工事(引込工事)
土地によっては水道が前面道路から遠く、引込工事が必要になる場合があります。
費用の目安は、おおよそ10〜40万円です。
地盤調査・地盤改良
どんな土地でも最初に地盤調査を行い、必要なら改良工事を実施します。
- 地盤調査費:5〜7万円
- 地盤改良費:0〜150万円(地盤次第で大きく変動)
※軟弱地盤の場合、100万円以上の追加費用になるケースもあります。
外構工事
建物以外の部分(駐車場・フェンス・門柱・庭など)も別途費用が必要です。
外構費の目安:100〜300万円くらいが相場です。ただし、外構工事はこだわりが高くなると、数千万円単位でかかるケースもありますので、しっかり検討することが重要です。
また、注文住宅の見積りでよく“外構が含まれていなかった”という後悔が多い部分ですので、しっかり確認をするようにしましょう。
登記費用
- 表示登記
- 保存登記
- 司法書士報酬
費用の目安:15〜20万円程度です。
その他の諸費用
| 項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| ローン手数料 | 2〜33万円(銀行により異なる) |
| 保険料(火災・地震) | 10〜20万円 |
| 引越し費用 | 10〜30万円 |
| カーテン・照明 | 20〜50万円 |
| 家具・家電 | 30〜150万円 |
総額はこうなる(例:千葉市・30坪ケース)
| 費用項目 | 金額 |
|---|---|
| 建築費(2,400万円) | 2,400万円 |
| 土地代(2,800万円) | 2,800万円 |
| 付帯工事・諸費用 | 300〜500万円 |
総額で約5,500〜5,700万円くらいが目安ですが、土地代が高い地域では総額が大きくなります。
土地探しで失敗しないために知っておくべきチェックポイント
注文住宅で最も後悔が多いのが「土地探し」です。
良い土地を選べるかどうかで、建てられる家の自由度・予算・暮らし心地がすべて変わります。
理想の土地を見つけるためには、価格や立地だけで判断するのではなく、“失敗しやすいポイントを事前に知っておくこと” が重要です。
ここでは、土地探しで必ず押さえるべき4つのチェックポイントを解説します。
希望条件の整理
土地探しのスタートは、「どんな暮らしをしたいのか」を明確にすることです。価格や立地だけで探し始めると、条件がブレて迷いやすくなります。
まず整理すべき希望条件
- エリア(市区・駅・学区)
- 土地の広さ・形状(角地・南向きなど)
- 最寄り駅までの距離
- 周辺環境(買い物、保育園、小学校)
- 通勤時間の許容範囲
- 車の台数(駐車場の必要性)
- 予算の上限
家族でこれらを話し合い、優先順位をつけると土地探しが一気にラクになります。
優先順位の付け方
おすすめ分類は次の3つです。
- 絶対に譲れない条件は何か?
- できれば欲しい条件は何か?
- あれば嬉しい条件は何か?
この整理をしていないと、土地探しが長期化し、決断できない原因になります。
用途地域・建ぺい率
どれだけ良いエリア・価格でも、建てたい家が建てられない土地では意味がありません。そのため、必ずチェックすべきなのが「用途地域」と「建ぺい率・容積率」です。
用途地域とは
土地がどんな用途で使えるかを区分したもののことを用途地域と言います。そして、住宅向けの地域は以下のような種類があります。
- 第一種低層住居専用地域(静か・住宅向け)
- 第一種中高層住居専用地域
- 準住居地域(幹線道路沿い・店舗併用も可)
地域の特性により、「日当たり」「周囲の建物の高さ」「治安・静かさ」などが変わります。
建ぺい率・容積率とは
- 建ぺい率:敷地に対して建物を建てられる面積の割合
- 容積率:敷地に対して建物の延べ床面積の割合
例えば、建ぺい率50%、容積率100%で40坪の土地なら
・1階面積:20坪まで
・家全体の延べ床:40坪まで
建ぺい率が低い土地だと広い家が建てられないため注意が必要です。
地盤・ハザード
土地の見た目が良くても、地盤が悪いと地盤改良費で100万円以上追加になることもあります。
地盤チェックのポイント
- 過去に田んぼ・沼だった場所ではないか
- 周辺の家が沈下していないか
- 近隣の地盤改良履歴
住宅会社は必ず「地盤調査(スウェーデン式サウンディング)」を実施します。
ハザードマップの確認
- 洪水・浸水
- 津波
- 液状化
- 土砂災害
特に千葉県は海沿いエリアが多く、液状化リスクには要注意です。
ハザード×地盤を軽視するとどうなる?
- 地盤改良で予算オーバー
- 将来の売却価値が下がる
- 災害時にリスクが高い
価格が安い土地には理由があります。必ず事前に確認しましょう。
周辺環境・利便性
土地そのものが良くても、“暮らしやすさ” が低ければ長期的に後悔します。
チェックすべき生活環境
- スーパー・コンビニ・ドラッグストア
- 学校・保育園
- 病院
- 公園
- 駅・バス停
- 夜間の治安
昼だけでなく、夜や雨の日にも現地を見ると周辺環境がよくわかります。
利便性が価格に直結
- 駅徒歩10分以内 → 価格が高い
- バス便エリア → 比較的安い
- 幹線道路沿い → 車は便利、騒音あり
- 公園隣接 → 子育て層に人気、価格上昇傾向
周辺環境は「暮らしやすさ × 資産価値」に影響するため、長期視点での判断が必要です。
住宅会社(工務店・ハウスメーカー)選びの基礎知識
注文住宅の満足度を大きく左右するのが「住宅会社選び」です。
同じ予算でも、会社によって提案内容・品質・アフターサービスは大きく異なります。
後悔しない家づくりのためには、会社の特徴や見積りの見方、施工品質の見極め方をしっかり押さえておくことが大切です。
ここでは、初めての人でも確実に失敗しにくい住宅会社選びの基礎を整理します。
会社の種類と特徴
注文住宅を建てられる会社は大きく分けて3タイプあり、それぞれに明確な特徴があります。
① ハウスメーカー
全国展開している大手メーカーで、ブランド力と安定した品質が強みです。
メリット
- 一定の品質がどのエリアでも担保されている
- 構造・断熱性能が高い
- アフターサービスが充実
- 工期が安定して早い傾向
デメリット
- 価格は高め(坪100〜130万円超も)
- 間取りの自由度が工務店より低い場合がある
② 地元工務店
地域密着型で、自由度が高くコスパが良いのが特徴です。
メリット
- 自由設計の幅が広い
- 価格帯が比較的おさえやすい(坪70〜85万円前後)
- 担当者と距離が近く柔軟に対応してくれる
デメリット
- 会社によって品質の差が大きい
- アフターサービス体制は会社規模に左右される
③ デザイン事務所(設計事務所)
デザイン重視・完全オーダーの家を求める人向けです。
メリット
- デザイン性が高く、唯一無二の住宅が作れる
- 間取り・素材選びが自由
デメリット
- 設計費が別途かかる
- 工務店との連携によって品質が左右される
- 工期が長くなることも
見積りの見方
注文住宅の見積りは複雑で、初めての方には分かりづらいことが多いです。しかし、見るべきポイントが分かれば、比較が格段にしやすくなります。
見積りで必ず確認すべき項目
- 本体工事費
- 建物の主な工事費用(ここだけ安く見える会社は要注意)
- 付帯工事費(外構・給排水・地盤改良など)
- 見積りに含まれていないことが多い重要項目。
- 諸費用
- 登記費用・ローン費用・火災保険など。
- 標準仕様とオプション
- グレードや仕様の違いで費用が大きく変わる。
避けるべき見積りの“落とし穴”
- 本体価格だけ見て判断してしまう
- 付帯工事が「別途見積り」と書かれている
- 標準仕様が極端に低く、オプション前提になっている
透明性のある会社は、見積りに「何が含まれて、何が別途か」を明確にしてくれます。
施工品質をチェックする方法
いい会社を選ぶためには、施工品質の高さを確認することが欠かせません。外観や営業トークだけでは品質は判断できないため、以下の方法で確認しましょう。
① 完成見学会・構造見学会に参加
- 完成見学会 → デザイン・動線・仕上げの品質が分かる
- 構造見学会 → 壁の中・断熱材・構造材など、見えない部分がチェックできる
構造見学会を積極的に案内してくれる会社は“品質に自信がある”サインです。
② 現場の整理整頓状況を見る
良い現場は、
- 道具が整理されている
- ゴミの分別が徹底
- 作業スペースが清潔
職人が丁寧な会社は、施工品質も高い傾向があります。
③ 会社の施工実績を確認
- 創業年数
- 年間施工棟数
- 過去の施工例写真
- オーナーの評判(SNS・Googleレビュー)
「施工棟数が多い=安心」ではありませんが、経験値が豊富な会社は対応力が高い傾向があります。
④ 第三者検査が入っているか
- 瑕疵保険の検査
- 独自の第三者チェック体制
- 外部チェックがある会社は信頼性が高いです。
ここまで押さえておけば、住宅会社選びで大きな失敗を防ぐことができます。
注文住宅でよくある失敗と対策
注文住宅は“自由度が高い”からこそ、気をつけていないと後悔が残りやすいのも事実です。
予算・間取り・会社選び・契約内容など、失敗ポイントは多岐にわたりますが、逆に言えば、 よくある失敗と対策を知っておくだけで9割の後悔は防げます。
ここでは、実際によく相談される「4つの典型的な失敗パターン」と、必ず役立つ対策を解説します。
予算オーバーの原因
注文住宅の失敗で最も多いのが“予算オーバー”です。特に初めての家づくりでは、想定外の費用が多く、後半で大きく予算が膨らむパターンが頻発します。
よくある予算オーバーの原因
- 本体価格だけで判断してしまう
- 付帯工事・外構工事が別になっているケースが多い。
- オプション追加が想像以上に高い
- キッチン、窓、造作家具などはオプション費が高額になりやすい。
- 地盤改良費の想定不足
- 50〜150万円以上の追加も珍しくない。
- 土地の条件による追加費用
- 造成・水道引込・浄化槽など。
対策
- 見積りは「総額」で比較する(本体+付帯工事+外構+諸費用)
- 契約前に“想定外の費用リスト”を確認する
- 予備費として100〜200万円ほど確保する
住宅会社が“総額ベース”で資金計画を出してくれるかどうかが重要な判断ポイントになります。
間取りの後悔パターン
注文住宅の間取りは、完成してから「こうすればよかった!」という後悔が最も多い部分です。
代表的な後悔パターン
- 収納が足りない
- 1人あたり1.5〜2㎡が目安。
- リビングが狭い
- 16帖と18帖では体感が大きく違う。
- 家事動線が悪い
- 洗濯・干す・収納の動線を短く。
- コンセントの位置が不便
- 家電配置を事前に想定する必要あり。
- 窓の位置で失敗
- 大きすぎると暑い/寒い、隣家と目が合う。
対策
- 今の暮らしで困っていることを全て書き出す
- 生活動線を“一日の動き”でシミュレーション
- 家具・家電の配置を先に決めておく
- 完成見学会でサイズ感を体験する
間取りは「生活の再現」ができるほど後悔が減るため、住宅会社と同じ目線で動線をチェックすることが大切です。
会社選びのミス
住宅会社選びで後悔したという声も非常に多いです。
特に「価格だけで選んだ」「担当者の雰囲気で選んだ」などが典型的な失敗パターンです。
よくある失敗例
- 見積りが安かったから契約したら、追加費用が多かった
- 担当者と相性が合わず、打ち合わせがストレスに
- 施工品質に差があった(雑な工事・トラブル)
- アフター対応が遅い・連絡がつきにくい
対策
- 最低3社以上で見積り比較
- 構造見学会に参加して品質を確認
- 担当者の対応力・提案力をチェック
- 口コミ・評判・施工実例を確認する
つまり、住宅会社は「価格」ではなく 品質 × 担当者 × 提案力 で選ぶことが重要です。
契約後の追加費用
契約後に費用がどんどん増えていくケースも少なくありません。
「オプション」「仕様変更」「外構費の不足」など、気づいたら100〜300万円増えていたという話はよくあります。
追加費用が発生しがちなポイント
- コンセントや照明の追加
- キッチン・お風呂のグレードアップ
- 造作家具(TVボード・棚・カウンター)
- 外構(駐車場・フェンス・タイルデッキ)
- 地盤改良
- 間取りの変更(壁追加、窓変更など)
対策
- 契約前に標準仕様を細かく確認する
- オプション費用一覧を出してもらう
- 外構まで含めた見積りを作ってもらう
- 「別途工事」の項目を全て明確にする
契約後に増える費用のほとんどは、事前に説明が不十分だった部分です。丁寧に説明する会社を選ぶことで後悔を避けられます。
注文住宅は「順序」と「情報整理」が成功のカギ
注文住宅は、正しい順序で進めることで驚くほどスムーズに進み、後悔を大きく減らすことができます。
まずは 資金計画と家族の要望整理 をしっかり行い、そのうえで 情報収集 → 相談 → 比較検討 の流れを意識して進めることが大切です。
焦らず計画的にステップを踏むことで、「理想の家づくり」が現実的で満足度の高いものになります。







